


kojire meshi

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媚びたっていいじゃない
ポエムだっていいじゃない
造り手の想い、空間、サービス
五感を通じ感じたコト
私なりの解釈でお届けします。

東京 神奈川 川崎市元住吉
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" ご近所の夕食の香りに誘われて。"
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夕刻のベランダ
立ち昇る焼き魚の香り。
ほくほくとしていて
塩が効いていて、
皮目はパリッと。
そして大根おろし、お酒。
妄想とよだれが止まらない。
今夜はこの誘いに乗ることにしよう。
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"秋鮭イクラ親子焼"
芳ばしい焼き目
イクラと大根の毛布
視覚があたたかい。
プチっと弾ける旨みを
ほぐれる身と酒で受け止める。
.
内側からじんわりと
秋を伝える味覚。
さて明日は、
どんな香りに誘われようか。
.
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東京 大田区 武蔵新田
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" こういう出逢いがあるからやめられない。"
.
武蔵新田駅。
夕闇の似合う商店街が
今宵の期待をさらに背中押しする。
朗らかな笑顔で迎えてくれる
大将夫妻の人柄に
今日の勝利を確信する。
.
料理が呼吸し、
季節をはき出している。
"限られた枠組みの中で
どうやって今を表現をできるのか
それを考えるのが楽しくてたまらない。"
そう料理が教えてくれる。
.
この境地に辿り着くまでに、
大将の料理人として生きてきた
長い年月があるんでしょう。
実直に、きっと努力を続けてきた筈。
ひけらかさずとも如実に伝わる。
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郷土への想いを
自身の今を
料理人としての矜持を
食を通じて表現する。
それができる力強さ。
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末長くお邪魔したい所存。
最高の時間を有難う御座いました
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神奈川 川崎市ノ坪
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" ビールを四00円に
値上げさせていただきます。"
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令和とは思えない文言に
心が鳴く。
土曜の昼
やわらかな日差し
もつ煮込み、七味、中瓶。
なによりの贅沢。
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"焼きおにぎり100円"
これぞ別腹。
説明できないことがあるから
この世は素晴らしい。
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"お会計置いときますねー。"
多忙なご主人が
手を止めずに振り向く。
"そば50円値下げしたけど合ってる?"
この時勢に値下げとは。
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どこまでも懐深く味わい深い。
敵わないなぁ。
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神奈川 川崎元住吉
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" 黒帯チャーハン "
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深い秋の夜空。
磨きあげた漆色の空。
なんだかうら淋しくなって、
ポケットに手を入れて
足早に向かう。
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深い黒の中に
優しさをはらんだ
香ばしいひと皿。
飾らない
あたたかい日常が
口いっぱいに広がる。
.
飲み干すその一杯が、
今日一日の無事を伝えてくれる。
満たされたその余韻が、
帰り道の踏み出し方を教えてくれる。
気取りのない優しい笑顔に
心が揺れる。
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こぼしたひと口を
指でつまんで噛み締める。
帰り道、見上げる夜空
もう大丈夫。
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神奈川 川崎平間
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" 腰肩、行く末へと宵は廻る、絶え間なく。"
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駅前の趣あふれる商店街を、
季節を間違えたかのような
あたたかな秋風が吹き抜ける。
ふわふわと歩くその先で
出迎えてくれる大きなくま。
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おばんざいに刺身
手羽先、幽庵焼きにカツ煮
おでんに〆は稲庭うどん。
湯船に浸かるような
あたたかくてホッとする時間。
五臓六腑に沁み渡る。
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長い長い冬を
乗り越えるための眠り支度。
秋の夜長を
ゆったりとくつろいで。
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東京 六本木
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" 大切な時間に大きなリボンをかけて。"
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想いの糸を束にして
贈り物に結びつけよう。
かけがえのない時間を
両手で掬って抱きしめる
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誰かの笑顔を願い、想うこと。
真摯に向き合い、紡ぐこと。
今しかない時間を零さず掴むこと。
生涯の中のたった一食に
精一杯の気持ちを詰め込むこと。
世界でたった一つの贈り物
そのリボンを解く高揚感を。
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○キャビアとオマール海老のジュレを
なめらかなカリフラワーのクレームで
○山口県宮島町産ムール貝のマリニエール
ポムフリットを添えて
○彩り鮮やかな秋野菜のポワレ
コリアンダー香るキヌアのタブレ仕立てと共に
○なめらかなショコラのガナッシュ
ビタークッキーでコーティングしたカカオのグラス
○洋梨のクラフティ
ポワールウィリアムのソルベを添えて
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それにしても、
こんなにも気軽に
スペシャリテをビールで楽しめるとは。
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ビストロギオット
神奈川 川崎 武蔵小杉
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" 今日、うちのオカンいるよ。"
大将からの思わぬ返信
呆気にとられる。
"こっちのオカンも連れてっていい??"
目には目を。
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"菊の着綿"
重陽の節句
菊の花を真綿で覆い
夜露と香りを移しとる。
翌朝、その綿で体や顔を拭うと
老いが去り、長寿を得るという。
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"オカンにはオカンを"
来店1時間前の急な声がけ
飛び出してきた割には盛粧麗服
夜の香りを漂わせる。
意気投合。終わらない乾杯
翌朝まで続くその余韻
なんだかハリが出たわよ。(本人談)
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○浅利 里芋団子 津軽鶏
木の芽 浅利のスープ
○戻り鰹の叩き 茗荷 スプラウト 浅月
紫芽 太白油 胡麻 生姜土佐醤油
○馬肉バラ炙り刺し 玉葱
○帆立 百合根 銀杏
絞りすだち 鼈甲あん茶碗蒸し
○鰻 トマト オクラ 焼串
○焼豆腐 焼葱 大和芋
仙台牛松茸のすき焼き 青海苔 一味唐辛子
○筋子醤油漬け 飯蒸し 海苔
花穂紫蘇 山葵 鬼おろし
○鱧葛打ち 無花果天婦羅
柚子味噌
○甘鯛と大黒しめじの酒蒸し
銀あん 栗粉 山葵
○土鍋ご飯
.
遠く仰いだ夜空に
名月がぽっかりと浮かぶ。
名残惜しい祝い酒。
急な我儘に
文句ひとつ言わず
付き合ってくれた皆に
何よりの感謝を。
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ビストロギオット
神奈川 川崎 武蔵小杉
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" 言わないで。私が当てるから。"
夏の勝利の余韻も
秋の宵闇に落ち着きを覚え、
界隈は日常を取り戻す。
印象的なファサード
植木が心に優しい。
店内から溢れる穏やかな灯り
いざなわれるように中へ。
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"桜エビのトムヤム風スパゲッティ"
地中海にアジアの風が吹き抜ける。
ハードワークが偲ばれる
清澄なスープと
寄り添うスパイスの妙。
フレンチの本懐と
シェフの矜持を感じる味覚。
興味を掻き立てられ、
底知れぬ奥深さを解明してみたくなる。
.
"白ワインが合うことだけは判ったわ。"
風土が滑らかに手を繋ぎ、
秋風が全てをまるく纏めてくれる。
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東京 浅草
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" くしゃみ。"
季節が交わる。
まだ思い出せる夏の匂い。
吹き抜ける色付いた風
鼻先をくすぐる。
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"聞いてよ、今日ね。。"
肩肘を張らずに楽しめる
ひと皿の温もりが、
心の奥までしっかり届く。
皆んなきっと
荷物をおろしたくて
ここに来るんだね。
.
"ねぇ、聞いてる??"
ベリーソースのマスタードが弾けて
鼻につんとくる。
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夜風が酔い身に心地良い。
くしゃみを一つ。
意味もなく徘徊したくなる夜。
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神奈川 川崎武蔵小杉
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" 白米ありますか?"
"お久しぶりですね。"
週1回通い詰めた上半期。
1ヶ月空けての訪問が、
途方もない歳月に感じる。
.
久方ぶりにて改めて感じる。
そのひと皿の変態っぷり。褒め言葉。
"秋刀魚とローズマリーの親和性。"
"マグロの中落ち×冷製パスタ"
"ハーブを巻いた豚肉エアーズロック。"
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美味いが過ぎると
酒では耐えきれなくなる。
なりふり構ってはいられず
咄嗟に白米を所望する。
.
"ないっス。"
そう、今は閉店間際。
次回はおひつ持参で挑みたい。
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栃木 那須高原
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"触れると浮かぶもの"
"止まって考えていても
ありきたりの言葉しか
思い浮かばないんですよね。"
はにかみながらも
落ち着いた口調で御上さんは話してくれた。
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・長芋の冷スープ
・夏の籠盛り
雲南百薬と茗荷、南瓜の夏仕立て、揚げ茄子
冷茶碗蒸し、モロヘイヤのかき揚げ
・枝豆ぷるん
・特選とちぎ和牛の炭火焼き
・夏野菜の牛乳鍋
・天然鮎の土鍋炊き込みご飯
・お漬物、デザート、桑の葉茶
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触れた瞬間、
言葉は堰を切ったように溢れ出す。
今日あった出来事を話すような気軽さで、
毎日の支えになるような
温かい想いが湧き出してくる。
.
空っぽになった頭の中を
里山の滋養が巡る。
身体がスッと軽くなる。
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✥

栃木 那須高原
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"自然にうたわれた定宿。"
木の葉に溜まった湿度が
雫となって落ちてくる。
空は晴れても
森の中は雨模様。
自然に囲まれて
"くうねるあそぶ"の
なんと楽しいことか。
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車を走らせ、すれ違うのは
虫の鳴き声と鳥の羽ばたく音
そこに音楽はいらない。
.
午後6時、夜の帳が下りる。
霞む緑が空間に結露しはじめる。
出迎えてくれるのは鳥のさえずり
引き戸を開けて、光のなかへ。
.




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神奈川 川崎武蔵小杉
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"30代男性は自分の聖域を作りがちなのよ。"
暗がりの脇道を抜けて
ぼんやりと浮かび上がる
杉玉を目指す。
引き戸の隙間から滲み出す風情。
四角いガラスの向こうには
品の良い活気がひしめく。
.
"穴子とじゃが芋の重ね蒸し"
ふわふわホクホクとろとろと。
夏冷えの身体を芯からほぐす
和らぎの味覚。
ついつい無意識に箸が進む。
.
カウンターの内側で
真摯に仕事と向き合うご主人
柔らかな物腰の女将さん
2人の間にある空気が
これまた酒によくあう。
.
"こんな居場所があったらステキじゃない。"
引き戸の隙間から秋風が忍び込み
意に捉えぬまま抜けていった。
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神奈川 川崎武蔵小杉
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.
"ひと粒すくって覗き込む。"
銀座並木通りが懐かしい。
今はなき店舗に
大変世話になった。
作法も魚の種類も
何にも分からない私に
飽くことなく
見限る事なく
何度でも教えてくれた。
.
堂に入った客あしらい
腰の座った味わい。
安心して食べ進めることのできる
胸を張った握り。
店は違えど通ずる精神。信念。
働く背中に誇りが浮かぶ。
.
安堵とともに、
なぜか面映さを覚える一食。
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ビストロアンパサンド
神奈川 鎌倉
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.
"願わくば、
この店のしゃべる壁のシミに
私はなりたい。"
夕焼け、背中を押す海風
まだ波に揺られているような感覚。
海上がりの身体は重くとも、
心はまだ高揚したまま。
.
"鎌倉、三浦、旬野菜のテリーヌ"
.
意識を引き込まれる
とてつもない吸引力。
野菜を摘み取るように食べ進める。
気の遠くなるような造り込み、
素材ひとつに垣間見える遊び心。
シェフの料理人としての
矜持を感じた瞬間。
.
"鮪と鎌倉野菜のココット焼き"
.
地の食材を濃縮させた
ブイヨンのようなひと皿。
噛み締めて、ほどけて
口内にそっと寄り添う。
シャツにはねたスープの一滴が、
じんわりと優しく心に滲む。
.
地に愛された
落ち着きのある大人の空間。
料理への真摯な想いを
感じることのできる場所。
.
無意識に此処に
居場所が欲しくなる。
心はまだ、高まったまま。
.




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神奈川 川崎武蔵小杉
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.
"もう一度。"
イカスミソーミンチャンプルー。
程よく立った塩味が
あの日々を思い出させる。
.
遠く仰いだ夏の夜
高く泳いだ空の青さ
雲を越えてさらに向こうへ。
.
沈む夕日、心が涼む
ただ浮かぶように1日を過ごす。
今は遠いあの景色。
.
夏が終わるなんて
気のせいだと思っていた。
.
汗をかいたオリオンビール。
この夏に出逢えた景色、人。
一つ一つを思い出しながら
一気に飲み干す。
.




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神奈川 川崎
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.
"折り重なる旨みと酸味の妙。"
"マリネしたコハダとトマトのテリーヌ"
身厚なコハダを折り重ね、
トマトを優しく包み込む。
.
噛み締めた奥歯が豊かさを伝える。
ふわりと広がるコハダの香り、
上品な酸味と旨味のバランスが
なんともたまらない。
急いで白ワインで追いかける。
.
和食のソレとはまるで別の感覚。
イメージが鼻先を撫でて、
夏の夜に消えていった。
.




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神奈川 川崎
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.
"イタリアン焼き魚。"
"神奈川産 カマスのグリル レモンとヴィネガーで"
.
脂の弾ける音が聞こえてきそうな
パリッと香ばしい焼き目。
クセのない淡白な身を噛み締めると、
じわじわと旨みが滲み出す。
余韻は爽やか。
ハーブ、柑橘との相性の良さ。
.
意図の伝わる
肌馴染みの良い仕立て。
秋の主役を彷彿とさせる
季節薫る味覚。
.




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神奈川 川崎
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.
"愛すべき全ての名もなき酔っ払い達へ。"
"松茸と鱧土瓶蒸し"
始まってます。
ひと足早い秋の便り。
.
残暑、冷房の効いた店内
香り豊かな熱々の出汁を
澄み切った酒で抱きしめる。
重なるコントラストが
季節のうつろいを色濃く醸し出す。
.
酒瓶片手に此処へ集え。
次季はもう、
すぐそこまで来ている。
.




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神奈川 川崎
✥
.
"イタリアン焼き魚。"
"神奈川産 カマスのグリル レモンとヴィネガーで"
.
脂の弾ける音が聞こえてきそうな
パリッと香ばしい焼き目。
クセのない淡白な身を噛み締めると、
じわじわと旨みが滲み出す。
余韻は爽やか。
ハーブ、柑橘との相性の良さ。
.
意図の伝わる
肌馴染みの良い仕立て。
秋の主役を彷彿とさせる
季節薫る味覚。
.




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東京 目黒区 自由が丘
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.
目黒区、自由が丘の奥座敷。
這う這うの体で階段を登り、
涼を求めて転がり込む。
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汗をかく赤星、茹でたての枝豆。
冬瓜、澄み切った冷たい出汁。
炭火で焼いた淡路島の玉ねぎ
異次元の糖度に心を奪われる。
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いつの間にか
暑さなんて忘れて
和らいでいた。
.
うなぎだし巻き玉子
ハマグリ酒蒸し、京都牛モモ肉炭火焼き
たこと九条ネギの土鍋ご飯。
ピリッと感性に響く京料理。
素材の持つ力強さに
ただただ頷くばかり。
.
戸を開くと、
涼しげな風が入り込んできた。
同時に染み込んでくる夜の闇
それもまた涼しげに肌をなでる。
.
夏の夜空に
爽やかな余韻が抜けていく。
残る夏を涼やかに寛いで。
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東京 千代田区 神保町
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千代田区、神保町。
線香の香りに誘われるように
地下へと続く階段を降りると、
あたたかな明かりに満たされた
落ち着きのある空間が現れる。
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"お久しぶりです。"
気立ての良い、
ご主人の変わらぬ笑顔に
心がほころび、背筋が伸びる。
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パリッとした皮目
身はほどけるように繊細。
前歯がいち早く口福を伝える。
設えひとつ、所作ひとつ。
感じることの出来る全てが
味わい深く、滋味深い。
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のびやかな川のせせらぎ、
透明に色濃く露出する。
小さなあかりに導かれ、
夏が泳ぎ出す。
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東京 上野 浅草
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"夏風邪。"
夏の空に帷が下りる。
スカイツリーを眺めながら
ぼんやりと頬杖をつく。
.
ゆっくりと過ぎる時の中で、
今日もこうして何気ない時間を
過ごせることが嬉しい。
忙しなく過ぎる時の中で、
何もしない、何も考えない時間は
とても贅沢なひととき。
.
意識の向こうで会話が飛び交う。
話題はもっぱら"この夏の過ごし方"。
.
"それで、アナタはどこで過ごすの??"
"えっ??"
.
走り続けて、気がつけば8月。
もう夏がこんなところまで来ていたなんて。
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神奈川 川崎市
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"路地裏、玄関、提灯。"
暗闇に浮かぶ
提灯の明かりが、
道ゆく人の心を誘う。
インターホンを鳴らし、光の中へ。
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"姫にんにく丸揚げ"
隙間から覗く艶やかな身肌。
ちりばめられた岩塩がキラキラと光る。
しっとりとホクホクと。
じわじわと味蕾にしみ込む力強さ。
むかうビールで全てを置き去りにする。
.
"なめろうレンコン挟みフライ"
サクッぷりっじゅわっとくる
官能的な食感。
酔いが回ってからの
なめろうはさらに美味い。
その豊かさが酒に乾いた身にしみる。
.
正しい素材に、正しく手を加えた
真っ直ぐに響く味覚。
気取りのいらない美味しい時間は、
胃の腑に寄り添い、心を照らす。
脇目もくれずに向かう寄り道。
温もり深いオトナの誘導灯。
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オステリア ボッカーノ
神奈川 川崎市
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"スパゲッティ"
かつては"はじめまして"の代わりに
"ペペロンチーノをください"と宣い、
イタリア料理店を恐怖のドン底に突き落とすほどの
ペペロンチーノ狂いだった私。
今ではその牙を抜かれ、
"メインはいいんで、パスタを2品オーダーさせて下さい。"
と、麺を茹でる手を震えさせる程度には落ち着きました。
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立ち昇る湯気、
漂う香りで心が染め上がる。
はじめましてのひと口は、
今でも最高のワクワクを与えてくれる。
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天福楼
(小皿中華料理居酒屋)
神奈川 川崎市
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豆苗炒め、麻婆豆腐、棒餃子。
イカとニンニクの芽、蒸し鶏に中華丼。
中華にはアレコレ頼みたくなる何かがある。
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"もう一品たのんでもいい?"
〆まで行ってから開くハードメニューは、
いつもと違う選択肢を教えてくれる。
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海鮮おこげ、ニラ玉炒め、ナス味噌炒め。
キクラゲときゅうりの中華和え。
クラクラします。
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ワインと炭火焼harao
神奈川 県川崎市
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" 〆のその先へ。"
.
どこを切り取っても惹きつけられる。
作り手の人柄を顕すような
力強くもインテリジェンスな味覚たち。
.
"生ハムとパイナップル。"
"アボカドとグレープフルーツ。"
君といるときの僕が好き的なタッグ。
アボカドと果実の間を、
オリーブオイルと少しのハチミツが繋ぐ。
.
"鮎のコンフィ"
セルフィーユときゅうり。
森の中へ意識がトリップする爽やかさ。
蓼に勝るとも劣らぬ鮎との相性、解釈。
.
"〆のキーマカレー"
頭の後ろまで突き抜ける
清涼感とコクの共存。
もう一度、意識を醒まして、
〆のさらにその先へ。
.




✥

おしょくじ処 天真爛漫
神奈川 県川崎市
✥
.
" ヤングコーンってなんだかんだ、
ヒゲが一番旨いですよね。"
.
エイヒレ、唐揚げ、
揚げ出し豆腐。
栃尾あぶらあげ焼き、
皮付きヤングコーン炙りチーズのせ。
.
ざっかけない会話
気取りの無いひととき。
どんな1日だろうと
ビールと串焼きがあれば上々だ。
.
今日はもう切り上げて、
ビールにしませんか。
.




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loveワインとビストロのお店
東京 世田谷二子玉川
✥
"温かいシェーブルチーズのサラダ"
優しい酸味とカビ由来のピリッとした刺激。
塩味を受け止める小麦感がまた最高で。
.
前歯で齧っては、
ワインで迎え撃つ。
膨らむ香りが飽和して、
鼻腔を抜ける豊かさに溺れる。
感嘆の声が漏れると共に、
グラスを持つ手の小指が立つ。
.




✥

神奈川 鎌倉市長谷
✥
長い付き合いながら、
絶対にこの投稿を見ることのない貴方だからこそ、
敢えてここに書き連ねようと思う。
.
貴方はヒトの良い部分を
引き出すのが本当に上手い人。
才能を切り分けて認める事ができる人
自身を削って経験させる事ができる人。
そんな貴方がいてくれたからこそ、
今の私を育む環境がある。
.
私の企画する飲み会には
基本的に参加したくないところも
晩餐会のような食事会に
ジーパンでくるところも
どんな場所でも、どんな天気でも
誕生日を祝ってくれるところも。
.
全てが最高です。ありがとう。
.




✥

東京 江東区潮見
✥
.
" いつまでも野心的。"
ブラックホール。
吸い込まれそうな夜景。
眺めているだけで、
説得力のない甘美な言葉が
口の端から溢れそうになる。
.
ガッとかぶりついた
その前歯が味覚を伝える。
マッチョな肉感、
溢れる旨味がダイレクトに
脳に刺激を与える。
.
噛み締めた時間を反芻する。
自然と心に力が湧き、
少しだけ我が儘にさせてくれる。
いつまで経っても、
何度訪れても、胸を張らせてくれる場所。
.




✥

神奈川 川崎市中原区木月
✥
.
"誰かの歩んできた物語は
扉の向こうに安らぎを求め、
酒と共に語られ、
店の歴史に居を定める。"
✥時世の移り変わりを背に
ますますその輪郭は鮮明になる。
.
"ホタテとサフランのリゾット"
黄金色の絨毯が広がる。
米の一粒一粒を優しく包み込む出汁。
フワッと立ち昇る
淡く芳しいサフランの香り。
踏み締めるたびに伝わる
高揚感が心を豊かにしてくれる。
.
のこる余韻の向こう側、
無意識に店内を見渡して
歴史の片鱗を探してしまう。
築き上げてきた歩み、
そのひと口に触れて、
改めて感嘆の息が漏れる。
このため息が折り重なって、
いつか黄昏になってくれたらいい。
.




✥

神奈川 川崎市中原区市ノ坪
✥
.
"この幸せな感覚は、いったい何なんだろう。"
みじん切りの飴色たまねぎ
豚肉、福神漬け、
出汁の効いた蕎麦つゆ。
カレー粉を丁寧に育て上げた
甘く淡く、優しいカレー。
飲み干す麦茶までも
隠し味にしてしまう。
.
"いらっしゃい、
今日は大盛りでいいかい??"
磨き込まれたコミュニケーション
余計な言葉はいらない。
.
"お会計おいとくね〜。"
"まいどっ。またお願いします!"
.
まるで昭和のドラマのような情景。
自身でトレーに代金を支払い、
前客の支払った代金からお釣りをとる。
決して当たり前ではない
信用あってこそのやりとり。
.
目に映る全てが、
慈しみ深く、慎み深い。
.




✥

神奈川 川崎市麻生区万福寺
✥
.
甘さを含んだ風が
撫でるように肌に触れる。
日差しの暖かさと風の柔らかさが
言い表せないほどに調和する。
.
気づけば初めましてから早1年。
その間お邪魔する事16回。
興味が尽きる事はなく、
毎回が本当に楽しみだった。
.
"カニとブルーチーズの茶碗蒸し"
蟹、椎茸、卵、ブルーチーズ。
経験に裏付けされた
当店不動のスペシャリテ。
その響きに誰もが耳を疑い
その味わいに誰もが頷く。
素材の調和に
心身がほぐされる。
.
"次はいつ来れるかな。"
くすぐる夜風にため息ひとつ。
沁み渡る余韻に心を預ける。
.




✥

東京 世田谷区二子玉川
✥
.
" 絶え間のない日常にひとつまみのココナッツを。"
"南部ブン・タウ コロコロバイン・コット"
ココナッツと米粉を用いた
日本のたこ焼きを感じさせるひと皿。
そのかわいらしいルックスに、
危うくおじさんの中の女子が目覚めそうになる。
.
まろやかな質感と
ふわりと抜けるココナッツの香り。
風土の力強い風味を
柔らかく仕上げたアプローチ。
どこか懐かしさを感じる
浸透力のある味覚。
.
滲み出す熱帯のエッセンスに
敷居なく触れられるリラクゼーション。
此処は二子玉川の小さなヴェトナム。
.




✥

神奈川 川崎市
✥
.
" 明日も頑張って下さいね。"
その背中押しがあれば、
どこまでも行ける気がする。
賑わう商店街から路地へ入ると現れる
落ち着いたファサード。
柔らかなタッチの
"izakaya"の文字に
どこかホッとする。
.
"いらっしゃいませ!
お待ちしておりました!"
笑顔で手を振りながら
迎え入れてくれるような、
溌剌としたもてなし。
令和5年3月21日オープンの当店。
カウンターには
祝いの花と笑顔が
ずらっと咲き誇る。
.
"ちょいとマルゲリータ"
そのキャッチーさとは
裏腹に"しっかり"とした
満足感のある味覚。
多くの胃袋を助ける
粋な計らいに顔が綻ぶ。
.
息が詰まりそうな毎日の中で、
"しっかりしなさいよ"と、
笑いながら呼吸の仕方を思い出させてくれる。
誰もを受け入れてくれる
懐の深い、オトナの止まり木。
.
これから時間をかけて、
この街、この商店街の
背中を押す存在にきっとなる。
.




✥

ワインと炭火焼harao
神奈川 川崎市
✥
.
" つまみ"
過ごす時間の安らぎに
心を絆されてもいようが、
実は自らの人生の端を
見つめているだけなのかも知れない。
.
春風に身をゆだねるように
目の前を吹き抜けて行く
日常のあれやこれや。
ふわふわと飛んでいくモノあれば
所在無げにいつまでも漂っているモノもいる。
心の縁に溜まったモノを
つまんでかざして見せる。
.
"今日、実はこんなことがあったんです。"
口の端から
溢れては消えていく
他愛の無いハナシ。
でもきっと
それは心に優しくて
酒とすごく合う。
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FRICO
神奈川 川崎市
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"日常の延長線上にある非日常。"
モトスミ・ブレーメン通り商店街。
界隈でも随一の活気に溢れる通り。
賑わいから逃れた路地に佇む
味わい深い様相の当店。
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タヴェルナの名を冠する
肌馴染みの良いやわらかい空間。
それと見事に反比例する
ひと口で伝わる情熱。造詣の深さ。
振れ幅は熱量となり
訪れる誰かの心を支える。
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仕事帰り、買い物帰り、散歩みち。
振り返ればそこにいてくれる
その安心感。
何気なく笑いかけてくれる
そんな暖かさ。
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思わず唸る。
頼りがいのある
その在り方。
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Noctambule ノクトンブル
東京 世田谷区祖師ヶ谷大蔵
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"これは春ですね。"
一周まわって語彙が吹き飛ぶ。
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"ウニとしらすの塩スープパスタ"
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スープの質量を超えた春がそこに在る。
鼻先をくすぐる塩塩梅が、
港町の潮風を彷彿とさせる。
ギュッと詰め込んだ素材の豊かさが、
スープの中で爛漫に花ひらく。
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気道を抜けて立ち昇る余韻。
ゆるやかに吹き抜ける淡春の報せ。
風味豊かに、酔いうらら。
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Kappouとよふく
神奈川 川崎市新百合ヶ丘
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"あした、春が来たら"
花粉をなんとかして欲しい。
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"子持ち昆布フライ"
ぷちぷちとサクサク。
食感のオノマトペに心が沸く。
口内で弾ける強い旨みを
タルタルがやさしく抱き締める。
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リズミカルに刻む食感が、
心浮く季節の到来を教えてくれる。
芽吹きをビールで拭う。
喉を通る爽やかさに、
心と気道がハナ開く。
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loveワインとビストロのお店
東京 世田谷区二子玉川
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仔羊に沈没する。
したたる肉汁の表面張力。
躊躇い、感嘆が漏れるテクスチャー。
ナイフを入れて
こぼれた旨みを、
再度ぬぐって抱き締める。
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噛み締める度に溢れるエキスが
口の端から逃げ出しそうで
思わず顎が上がる
どこまでも清澄な動物感。
深く深く溺れて沈む。
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ふと顔を上げると、
黄金色の頂の向こうに
猛るワカサギの魚雷が見える。
もう浮上することは
叶わなそうだ。
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神奈川 川崎市麻生区百合丘2-9-7 102
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" ご飯おかわりしてくださいね。"
親子の温もりをギュッと詰めた
やすらぎ沁みる街のフレンチ。
"あら、こんばんは。"
シェフのお母様の柔らかなもてなしが、
冷え切った心身をやさしく拭う。
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"ビール、あったかしら。"
街の洋食屋と括るには
あまりにも繊細なひと皿。
細部にまで行き渡る趣向。
視覚に美味しさが飛び込んでくる。
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"ありましたよ。最後の一本。"
ライスはお茶碗で。
ハンバーグを一切れ乗せて
口いっぱいに頬張る。
噛み締める度に伝わる
口福に胃の腑が鳴く。
その親しみ深い
朗らかな笑顔に心が泣く。
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全てを許してくれるような
優しい時間。
きっと今日もまた、
街の誰かの想いに寄り添い
そっと心をあたためている。
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東京 世田谷代々木
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" 働くオトナの義務教育。"
渋谷区、代々木上原駅より
鼻歌ワンフレーズで辿り着く赤提灯。
この地で40余年の老舗居酒屋。
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壁一面に貼られた品書きが
煙で燻されて一段の風合いを纏う。
空間に刻み込まれた歴史。
可視化された時間の流れが、
胃の腑に優しく降り積もる。
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冷奴、銀杏、揚げにんにく。
ナス味噌炒め、ゴーヤ炒め
赤ウインナー、おでん、チャーハン。
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口内に寄り添う味覚が、
今日一日の無事を伝えてくれる。
飲み干すビールが、
明日への踏み出し方を教えてくれる。
気取りのない優しい笑顔に
暖簾が揺れる。
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街、店、人、歴史。
これが今の僕らの先生だ。
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東京 世田谷祖師ヶ谷大蔵
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" 今日はエビ寄りです。"
シェフはそう言いながら、
ブイヤベースのリゾットを
朗らかな笑顔で供してくれる。
呆れるぐらい濃厚で、
甲殻類の好意的な印象を詰め込んだ
風格のある逸品。
つくり手の人柄を顕すような
力強くもインテリジェンスな味覚。
ひとしきり楽しんでから
私は口を開く。
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"カニの味がします。"
もうダメだと思った。
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ノクトンブル=夜遊びをする人。
世田谷の奥座敷。
閑静な街にたたずむ
大人の社交場。
レストランと違えるほど
ひと皿に注ぎ込まれた情熱と
肌馴染みの良い
小慣れた空間に口角が緩む。
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この巡り合わせに感謝すると共に、
これまでの道程の長さに嘆息が漏れる。
過ぎる時間の濃厚さに
身を絆される。
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東京 武蔵小杉
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" どこから話そうかな。"
過去一度きりの訪問
空いた時間が距離を生む。
それでもなお、
味覚は記憶に鮮明で。
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"煎りアーモンドが忘れられなくて。"
炭火焼、ワイン、ジビエを推す
当店に於いてまさかのワードチョイス。
"覚えてますよ。"
迎える言葉に救われる。
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此処は以前と変わらない。
人の想いを紡ぎ、笑顔の生まれる
居心地の良い場所。
人と人を、人と街をつなぐ
オトナの止まり木。
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帰り道、寒空の下、
ホッと安堵のため息。
覚えていてもらえることが
こんなにも嬉しいとは。
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東京 世田谷区 二子玉川グル
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" 愛を込めて花束を。"
大人の誕生日は少しこそばゆい。
華美さはなくとも
刻んできた足跡が、
確かな重厚さをもって
花やかに色濃く露出する。
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生ハムが薔薇の花びらのよう
洋ナシに成熟した厚みを添える。
"大げさかも知れないけど受け取って下さい。"
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まさか男性に花束を渡す日が来ようとは。
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酒場 まるしゑ
東京 渋谷 代々木
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" 女性はみんな大女優だよ。"
代々木上原駅から
走り幅跳びで辿り着く杉玉。
おばんざいから〆まで
飲み放題込みで3,000円。
この立地で目を疑う懐深さ。
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"500円で飲み放題30分延長出来ますよ??"
新年早々、笑顔満開で
そんなこと言われたら、
"1時間でお願いします。"
脊髄反射で返さざる得ない。
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女性が手がける
やらわぎの空間。
勘違いしそうなぐらい
親しみやすく、慈しみ深い。
こういうお店と出逢うと
飲める幸せを実感する。
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とんかつ かつ一
東京 荒川日暮里
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" ホンモノは黒いんだよ。"